曲目
1. 孤独の美学
2. 愛の鼓動
3. 真夜中を突っ走れ!
4. 二人のシーズン
5. 星空のディスタンス(ロング・ヴァージョン)
6. ゲイト・オブ・ヘヴン
7. 鋼鉄の巨人
8. ノーバディ・ノウズ・ミー
9. スターシップ~光を求めて
10. 永遠の詩
ハードな曲で構成されたアルフィーのアルバムの中で最も勢いを感じる作品
このザ・ルネッサンスが発売された1984年というのは、アルフィーの代表作の星空のディスタンスをリリースし、夏には初のスタジアムコンサートを行った年で、アルフィーが一躍、日本を代表するロックバンドの1つに駆け上がった時期です。
ザ・ルネッサンスは、そんな当時のアルフィーの勢いを感じる事が出来るアルバムです。
アルバムのオープニングはシンセサイザーを使った重厚な感じの曲が流れ、へヴィメタル的な様式美を感じるオープニングになっています。
そして、その流れから1曲目の「孤独の美学」になります。
この曲は高見沢氏がボーカルをとるハードなナンバーで、何処となくクラシック音楽的な要素も入っているとってもセンスのある曲です。
2曲目の「愛の鼓動」は桜井氏が歌うミディアムテンポのナンバーで、徐々に盛り上がっていくとってもドラマティックな曲になっています。
3曲目の「真夜中を突っ走れ!」は、坂崎氏がボーカルを取るオープニングのギターリフが印象的はナンバーで、とっても爽やかなロックンロールナンバーに仕上がっています。
4曲目の「二人のSEASON」は、高見沢氏がボーカルのポップでメロディアスなロックナンバーです。とってもキャッチーなメロディなので、シングルとして発売していればヒットしたかもしれません。
5曲目はアルフィーの代表作とされる「星空のディスタンス」です。
このザ・ルネッサンスに収録されているバージョンは、シングル盤と違うロングバージョンになっています。
6曲目の「GATE OF HEAVEN」は壮大な組曲で、様々なエッセンスを1曲の中に詰め込んだ渾身の力作です。
7曲目の「鋼鉄の巨人」は、アルバム中で最もハードなナンバーで、ジェネレーション・ダイナマイトと同じく、アルフィーのハードロックナンバーとして高い人気を誇っています。
8曲目の「NOBODY KNOWS ME」は、坂崎氏が歌うミディアムテンポのバラードで、歌詞がとっても心にしみる隠れた名曲です。
9曲目の「STAR SHIP-光を求めて」は、シングルとした発売されたポップなロックナンバーで、アルフィーにしか出せない味があるとってもセンスのある曲です。
ラストの「永遠の詩」は、オープニングのシンセサイザーの曲に通ずる感じの、重たい感じのバラードで、穏やかにアルバムを締めくくります。
このザ・ルネッサンスは、アルフィーの歴史の中だけでなく、日本のロック史においても名盤ともいえる作品と言っていいでしょう。