曲目
1. See You Again
2. ダウト!
3. 悲しみをぶっとばせ
4. うつろな瞳
5. 泣かないでMY LOVE
6. ロックンロール・ファイティングマン
7. 夕なぎ
8. 稚くて愛を知らず
9. Sunset Summer
10. OッDORANAI!!
11. SINCE 1982
12. お・や・す・み
フォークグループからバンドへ転身を遂げたアルバム
このdoubt,(ダウト)がら、サウンドがこれまでのフォーク路線からロック色の強いバンドサウンドになります。
このアルバムが発売された1982年というのは、アルフィーの歴史を語る上で外せない夏の野外イベントが初めて行われた年で、またリーダーが坂崎さんから高見沢さんに変わったのもこの頃だと言われているので、アルフィーにとって1982年というのは、新しい時代の幕開けの年と言えるでしょう。
そんな大きな転換期に発売されたこのアルバムですが、アルフィーらしいとってもバラエティに富んだ内容になっています。
1曲目の「See You Again」はライブでは定番中の定番のロックナンバーで、最後の夏のイベントの最後の曲はこの曲でした。
このSee You Againは、編曲者の井上鑑さんのセンスが光る、アルフィー屈指の名曲と言えるでしょう。
ただ、ライブバージョンを聞き慣れている人は、このスタジオバージョンを聴くと、ちょっとスローな印象を受けるかもしれません。
3曲目の「悲しみをぶっとばせ」と6曲目の「ロックンロール・ファイティングマン」も、ノリのいいロックナンバーで、当時のシンプルでストレートなアルフィーのフレッシュなロックサウンドを聞く事が出来ます。
このアルバムの中からは、5曲目の「泣かないでMY LOVE」と9曲目の「SUNSET SUMMER」がシングルで発売されていて、どちらの曲もフォークでもないロックでもない感じのポップな曲に仕上がっていて、フォークでもロックでもない当時のアルフィーを象徴している味のあるナンバーになっています。
そしてこのアルバムの中でSee You Againと並んで人気が高い曲が11曲目の「SINCE 1982」です。
高見沢さんがボーカルのスローバラードのこの曲は、シンプルながらメロディーとアレンジがとてもセンスがあり、感動的なナンバーに仕上がっています。
この曲はライブで、ここぞという特別な場面で何度も演奏されているファンの間でとても人気の高いナンバーです。
フォークグループでもなくロックバンドでもない当時のアルフィーが発表したこのアルバムは、そんな時期だからこそ生まれたセンスあふれる名曲が揃う、アルフィーの歴史を語る上で外す事の出来ないアルバムです。