曲目
1. やすらぎをもとめて
2. Something Blue
3. 帰郷
4. 逆もどり浮気考
5. 明日なき暴走の果てに
6. 坂道
7. 落日の風
8. ロンサム・シティ
9. 無言劇
10. 追想
11. Musician
フォーク時代のアルフィーの集大成と言える名盤
デビューアルバム「TIME AND TIDE」から、わずか9ヶ月後に発売されたアルフィーのセカンドアルバムです。
アルバムの内容は、前作同様に思いっきりフォークです。
このアルバムはジャケットのデザインも含めてとても地味な印象が強いのですが、じっくり聴くと、とても良いアルバムです。
この讃集詩の中で個人的にイチオシの曲は5曲目の「明日なき暴走の果てに」です。
この曲は前奏から歌のメロディまでとっても爽やかな感じに仕上がっていて、サビの部分の、さらば友よと笑って別れた~♪の部分のコーラスとメロディは、聴いているととても心地良くなります。
この「明日なき暴走の果てに」は、ファンの間でも人気の高い曲で、後々のライブでも頻繁に演奏されています。
あと、このアルバムの中で外せない曲と言えば11曲目の「Musician」でしょう。
まだ、アルフィーがお世辞にも売れているとは言えない時期に作ったこの曲は、ミュージシャンとして成功したいという気持ちがとってもストレートに伝わってくる曲です。
7曲目の「落日の風」という曲も、サビの部分の「いつか俺にも春は来るだろうか」という部分の詩が、当時の心境をストレートに表現しています。
9曲目の「無言劇」は、シングルとしてリリースされた曲で、「あいつと俺」というテレビ東京で放送されたドラマの主題歌として使われたのですが、ドラマが低視聴率で途中で打ち切りになってしまったので、シングルも当然のことながらヒットする事は有ありませんでしたが、曲自体はとても良く、ファンの間でも根強い人気を誇るナンバーです。
次回作の「ALMIGHTY」というアルバムには、エレキギターをフューチャーした少しハードなナンバーも入るので、フォークオンリーとしてのアルバムはこの讃集詩が最後となります。
ですから、このアルバムはアルフィーのフォーク時代の集大成と言えるでしょう。
この讃集詩は、アルフィーの中だけではなく、日本のフォークアルバムの中でも名盤中の名盤だと思います。