曲目
1. 雨
2. 街の灯
3. 四季つれづれ
4. 星降る夜に…
5. ゲーム・オーバー
6. さよならはさりげなく
7. 夜汽車
8. 街角のヒーロー
9. ラブレター
10. メモアール
11. セイリング
12. 過ぎ去りし日
アルフィーの再デビューアルバム
1979年8月21日に発売されたアルフィーの事実上のファーストアルバムです。
アイドルグループとしてのデビューの失敗の後、地道なライブ活動を続けて、やっと自分達の実力でミュージシャンとしてアルバムを出す事が出来るようになった最初の作品です。
内容は当時のアルフィーそのままにフォークソングで、静かな曲が中心です。
美しいコーラスとギターアンサンブルがストレートに伝わってくるような曲が多く、フォークアルバムとしてはかなり完成度が高い作品と言えるでしょう。
しかし、このアルバムが発売されたのが79年という事を考えると、音楽的には少し時代遅れだったのかもしれません。
ですからこのアルバムも当時としてはそれほどのセールスを記録する事はありませんでした。
個人的にこのアルバムの中で好きな曲をあげると、まず8曲目に入っている「街角のヒーロー」です。この曲は桜井さんと高見沢さんの二人でヴォーカルをしている曲で、メロディーも詩もとても素敵な曲です。
11曲目に入っている「セイリング」という曲もとても名曲です。
この曲はその後もアレンジを変えてライブで演奏され、1986年の「TOKYO BAY-AREA」のライブ映像でアレンジバージョンのセイリングを聴く事が出来ます。
また、5曲目の「ゲーム・オーバー」という曲は、1987に発売された「ONE NIGHT DREAMS」というライブアルバムでアレンジバージョンを聴く事が出来ます。
現在のアルフィーはすべての曲を高見沢さんが作詞作曲していますが、この頃は他のメンバーも曲作りをしていて、「街角のヒーロー」と「セイリング」は坂崎さんが作詞を担当しています。
現在のアルフィーの音楽とはずいぶん違う内容のアルバムですが、こういったフォークグループを経てロックをしているというのもアルフィーの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
アルフィーの原点を知るという意味で、ぜひとも聴いてほしいアルバムです。